「いい顔」を描くための6つの方法【独学で極めるデッサン】

デッサン

いい顔を描きたい

f:id:atuohs03:20180702235041j:plain

いい顔を描くために

社会人から始めた絵の練習

魅力的な顔が描きたくて、仕事終わりに時間を見つけてデッサンを描いてきた。

結局400枚ほど描いていたのだが、どの程度成長したのかはこの記事に譲るとして・・・

【劇的ビフォーアフター】素人が3年間デッサンを続けたらこうなった!
大仰なタイトルにしてしまいました。先日、社会人になってから始めたデッサン400枚をすべて公開し終えました!思ったより多くの方にご覧いただけたようで嬉しい限りでございます。でも、400枚を一気に公開した訳ではなく、1記事につき...

美大や芸大とは正反対の学校を卒業しているので、絵が上手くなるための正攻法を僕は知らない。

調べたらある程度分かるのかもしれないけど、さほど興味もわいてこない。

「まずは自分のやり方でやれるだけやってみよう」と思い独学で試行錯誤してきた。

顔の描き方・練習方法

僕がトライした練習は大まかに分けると

①ミニチュア石膏像(直径)

②自画像 

③写真を模写

④巨匠の作品を模写 

⑤巨匠の作品を模写して更に脚色を加える

⑥解剖学

この6パターンだ。デッサンの理論も定石も学ばず、ひたすら観察によって美しい素描に迫ろうとしていた。

今思うと全部いい練習になったと思う。

今回は6パターンそれぞれを、実際描いたデッサンととも軽く紹介しちゃおうと思う

ミニチュア石膏像を無理やりデッサン

人の顔をいきなり描くのはハードルが高いように感じて、ガチャガチャで買った、直径10センチ未満の「ミニチュア石膏像」をモチーフにして取り組んだ。

今思うとこんな小っちゃい石膏像を描こうとするなんてどうかしてたと思う
ミニチュア石膏像と言ってもあまりイメージがつかないと思うので写真でご覧頂きたい

小さい。遠近法的には優位なのに・・・

ほんの少し(1ミリとか)ずれるだけで全く顔として認識できないデッサンになってしまうのだ。

そりゃそうだ。だってすごく小っちゃいんだもの

では僕のミニチュア石膏像との悪戦苦闘の歴史をご覧いただきたい

f:id:atuohs03:20180702234646j:plain

鼻ながっ!

f:id:atuohs03:20180702234707j:plain

f:id:atuohs03:20180702234709j:plain

f:id:atuohs03:20180702234722j:plain

f:id:atuohs03:20180702234726j:plain

f:id:atuohs03:20180702234735j:plain

f:id:atuohs03:20180702234732j:plain

どうでしょう。かなりうぶなデッサン達でした

実はここにアップしたのはまだまだ氷山の一角

ミニチュア石膏像については、ブログを始めたばかりの頃に記事にしたことがあるので、ご興味があれば是非^^

社会人から始めたデッサン400枚を大公開!【デッサン上達の軌跡1~10枚目】
素人が社会人になってから描いた400枚のデッサンを大公開企画第一段!
小さい石膏像を描きまくると絵が急に上手くなる??【大人から始めるデッサン】
デッサンは楽しいぞーーーー社会人になってから始めたデッサン・400枚公開シリーズ第2弾 !社会人になってから始めたデッサン400枚を公開し始めました今日は400枚中、NO.11から20まで!今回もミニチュア石膏像を相手に苦し...

消したり描いたりでそれぞれ3時間以上はかかってる・・・。

この練習で上手くなったのかは正直分からない。でも上手く描けないせいか顔のプロポーションについて随分観察して、あーでもないこーでもないと随分考えたので、観察眼の基礎を養うのに貴重な時間だったと思っている。

自画像を描く

f:id:atuohs03:20180703205154j:plain

これはデッサンを始めた頃に描いた当時の渾身の自画像

f:id:atuohs03:20180702235116j:plain

そんでこっちが2年後ぐらいに描いた自画像

自画像は自分の顔だから、遠慮なく観察できる。見つめ過ぎて怪しまれることもない。

もちろんすんなり描き進めれる訳もなく何度も消しては描き直しを繰り返すのだが、どこかの時点でで「カチッ」と欠けてたピースが埋まる感覚とめぐり逢える。

諦めずに描き続けていると急に自画像が自分らしくなってきて、こっちに話しかけてきそうな空気が出てくるのだ。
自分で自分の顔を描いて最後に「これは俺だ!」と喜ぶ。考えてみたら奇妙かもしれない。でも、これは意外と深い経験なんじゃないか。

納得できる自画像を描けると何故か少し自分に自信が出てきたりするという。普段見落としていた自分の一面に気づくのだろう

写真を模写

f:id:atuohs03:20180702234909j:plain

f:id:atuohs03:20180703210959j:plain

f:id:atuohs03:20180702235028j:plain

たまに写真に吸い込まれそうになることがある。

オードリーヘップバーンの写真集なんかは書店でチラ見して瞬殺で衝動買いをした。

そういった写真は見ていて飽きないし、何回も模写をするのはいい訓練になる。

写実性だけを追い求めるとデッサンは絶対に写真に太刀打ちできない。どう頑張っても不完全に終わる。でも、その不完全性が、見る人の想像力を補完的に刺激して、より動的な感度を生むきっかけにもなると思う。

もちろんそれを技術の拙さを慰めるために言ってはいけないが、デッサンの不完全性は、どこか生身の人間を象徴しているように思える。

心象的には、デッサンは写真より余程写実的だったりするのだ

名画を模写

f:id:atuohs03:20180702235211j:plain

これはかなり初期に描いたミケランジェロの素描の模写。

全然顔にならなくて苦労した。

次のは2年ちょい経ってから再チャレンジした模写

f:id:atuohs03:20180702235102j:plain

ちゃんと人間にはなったと思う

f:id:atuohs03:20180702235109j:plain

f:id:atuohs03:20180702235041j:plain

模写の有難いところは、筆跡から 巨匠の物の見方を垣間見ることが出来ることだ。
これはほとんど写経している僧侶の心境でしょう。なんか分からないけど尊い感じがうれしいのだ。

模倣は素晴らしい
でも、模倣は模倣で終わっていい訳がない

それが次に続く

模写からの脚色

ゼロから何を生み出すのは極端に難しい。
でも既存のものに何かしらを付け加えて違う価値を生み出すことは意外とできる。

って大学の経営学の授業で教授が言ってた気がする。

模写をしていると頭と体があったまって来て、普段では考えられないような発想やイメージが湧いてくることがよくある。
それを描いている模写に反映させるのがとても楽しい。さっきの経営学の授業を僕は模写をしている時に思い出す。

これはミケランジェロの残したデッサン(僕が描いた作品ではありません)。
よし、模写させて頂こう!と思い描いてみた

f:id:atuohs03:20180703213052j:plain

そして仕上がりはこれだ

f:id:atuohs03:20180702235935j:plain

全然違う

この時は描いている途中、赤ん坊の指が「チカッ!」と一瞬光って見えて、一気に練り消しを使って光を表現してみた。

この時めちゃくちゃ悩んだのが、「光が顔に当たった場合、顔にはどのような影ができるだろう??」ということだった。
実際に光が当たっているわけではない。右脳をほんの一瞬かすめたイメージなのだ。

模写のように答えが全てそこにあるわけじゃ無いので考える時間がものすごく増える。今思えばこの「考える時間」はとても重要だった。
自分の顔を何度も触って骨と筋肉の形を確認したり、部屋を暗くしてスマホのライトで顔を照らしてみたりいろいろ実験しました

模写の脚色。固定観念がどんどんと緩んでいく快感を味わえるのでとてもオススメ。

美術解剖学

ミニチュア石膏像や自画像、模写などをを経由してようやく僕は教科書を開いた。
解剖学の本を購入して模写しながら勉強させてもらった。

こんな感じに

f:id:atuohs03:20180703222204j:plain

f:id:atuohs03:20180703222203j:plain

美術解剖学にでてくる専門用語は漢文のお経を読解してるようで結構骨が折れる。

そういえば先日、仕事を頑張っている自分にご褒美を買った。

それがこれ!

どん!

f:id:atuohs03:20180703222207j:plain

組み立て式頭蓋骨

前頭骨、後頭骨、側頭骨など、ちゃんと解剖学として正確にパーツ分けされていて、設計図を見ながら自分で組み立てることができる模型なのだ。

じっくり観察しながら2時間ぐらいかけて組み立てた。すごい勉強になったし超楽しかった

紙面ではなく3Dで人体の構造を実感できるのはとっても貴重だ(お金をためて全身の模型も買おうと企んでいる)

先日母に見せたら悲鳴をあげていたので人にはあまり見せない方がいいかもしれない。

解剖学の本には難解な用語が沢山出てくるんだけど、ミニチュア石膏像で悪戦苦闘した経験があるおかげか意外とすんなり理解できた。

もちろんまだまだ浅学にも程があるのだけれども、ミニチュア石膏像と沢山格闘しといてよかった。

描くときに皮膚の内側まで見通せると線に説得力がでてくる。その為にはどうしても美術解剖学は避けて通れない。

美術解剖学的にやばいデッサン

ちなみに僕が一番すごいと思う絵(デッサン)がこちら

f:id:atuohs03:20180703223154j:plain

 (wikipediaより拝借)

僕がこの世で一番好きな素描

なんて言うか無駄な線が微塵もないと感じるのだ。呼吸してるし・・・。

なんて選び抜かれた線で描かれてるんだろう、、、と4年以上見とれ続けているのだが、やっぱりそれは解剖学をどれだけ深く修めているかにかかっているのだと思う。

いい顔

僕は正直面食いだが、造形が整っているからと言って「いい顔」になるとは限らないことは重々承知している。
持ち合わせのボキャブラリーでは到底表現できないが、「いい顔」をしている人は必ず目に見えない魅力(雰囲気)で飾られているのだ。

どうすればそんな不可視な魅力までも鉛筆一本で描けるようになるのか。
ため息が止まらない今日この頃なのでした

では今日はこの辺で

ちゃんちゃん

タイトルとURLをコピーしました